スーパーマン
Googleのニュースを見ていると、それが遠い国のニュースを聞いているような気分になる。
スーパーマンが会社を辞めたらしい。マスメディアの堕落について批判をしていた。
何かを書くことの正義について考えている。ある批評家が正義は歴史から逃れられないと言っていた。ある歴史から生まれた正義でしかない。では翻って歴史とは何か。
私は戯曲を書くのをやめた。
大震災のあった南相馬で夢想した見果てぬ夢だった。
私は何を書きたかったのか。単に欲動に突き動かされていただけなのか。
表象されるものと作者の欲望は全く異なるもののはずだ。
スーパーマン。彼の書くものが正義で満ち溢れていようとも何か別の欲望に突き動かされている。
私が書きたかった何か。ただ、すぐに自問自答しながら、なんだか馬鹿げている、やめだやめだと思う。
私の戯曲はでっちあげの茶番だったのか。パトリオットを批判しながら、そのヘーゲル的父権制の二の舞を演じていたのか。