ikiune diary 日々の出来事

息畝実/イキウネミノルが、その日見たり感じたことを綴ります。

7月30日

今日も昨日のデモのことを思い出してます。

正直ちょっと興奮もしました。群衆の汗の匂いが立ち上り、列から抜け出せなくて自分の汗が貼りつきました。なかなか外へ出れないので、道路の脇に植えてある木のそばに立って周りの様子を眺めていました。横にはキャンドルを持った中年のグループが木の根に腰かけて、再稼働反対と小さめの声で連呼しています。もう反対の横には白人の男性二人が何やら話しこんでいました。

私は反対側の道路で、打楽器でリズムをとりながら、ひとつのまとまった声で再稼働反対などと叫んでいる様をぼんやり見ていました。その声は外で拡散するのか、少しくぐもって聞こえました。

そうして佇んでいたら、白い帽子をかぶった女性に話しかけられました。彼女は恐らく原発反対のビラを私に渡そうとしてきました。今度集会があるんで、と言っていたような気がするのですが、後ろから話しかけられたので、思わずびっくりした顔をしてしまいました。その顔をみて女性は「日本人ですか?」と聞いてきました。

私のびっくりした顔が言葉が通じない人のように思われたのかもしれません。その女性の日本人ですか?という言葉が頭から離れません。はい、私は日本人です。と答えていれば変わっていたのでしょうか。いいえ、日本人じゃないです。と言えば、何と言い返してきただろう。

オリンピックのニュースを見ながら、ぼんやり私と日本について考えています。

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