ikiune diary 日々の出来事

息畝実/イキウネミノルが、その日見たり感じたことを綴ります。

8月2日

夏らしい暑い一日でした。

朝、ベッドの上で目が覚めると、すでに自分の体がほんのり汗ばんでいたので、それを冷めたいシャワーで洗い流す。
 
今日仕事中に、20代前後の若い女性に声をかけられました。
体系に合ったTシャツと小麦色の半ズボン、白い素肌と愛想の良い笑顔が印象的な小柄な女性です。
「すみません、アンティゴネーという本はありますか?」と尋ねてきたので、岩波文庫の書架まで案内して、一緒に本を探す。本が見つかると「ありがとうございました」と丁寧にお辞儀をしてレジの方へ歩いていきました。
レジを見ると会計待ちのお客が5人ほど並んでいたので、私も急いでレジに戻ると、丁度私がいるレジにその女性の会計の番が回ってきたのです。いらっしゃいませと私が言うと、女性はお願いしますと言って商品をカウンターに差し出す。私はそれを受け取ってバーコードリーダーをかざし金額を告げました。
彼女の細くて白い手から小銭を出し、私の手のひらに置きました。金額をレジに打ち込み、お釣り銭を引きだしから出します。私は緊張してレシートを渡し忘れそうになったので、早口でレシート入りますかと尋ねました。彼女のあごが軽くうなずき、ありがとうと小声で口にしました。私はレシートを手渡しながら、後ろ姿を見つめていました。そして、すぐ業務に戻りました。
 
仕事しながらもその女性の聞き取りやすくて心地のよい声を思い返していました。 

f:id:ikiuneminoru:20120723193232j:plain