ikiune diary 日々の出来事

息畝実/イキウネミノルが、その日見たり感じたことを綴ります。

8月9日

「嘆きもされず、友もなく、婚礼の歌も聞かずに、みじめな私は、この身を待ち受けている旅へ 連れて行かれる」
「でも、どうあろうと、もののわかった方々なら、私があなたに尽くしたことは、正しかった、と言ってくれましょう」
 
今日は午前中から図書館にいてずっと本を読んでいた。お昼に外へ食べにいった以外は集中して一つの本を読んでいました。その本はバイト先で万引きした本です。
 
昨日今日と何度かバイト先や知らない番号から電話がかかってきましたが、まだ出ていません。私はあの日から無断欠勤を続けています。
なぜ辞めようと思ったかというと、あのような環境にこれからもずっとはいたくないと思ったからです。ただ、まさか自分でも意趣返しのように万引きするとは思ってもいなかったんですが、気づいたら体が勝手に動き、鞄の中におさめていました。
万引きしたがゆえに、いっそう後戻りできなくなりました。自分のなかで、もうあそこで働かないと決めた。電話に出て、辞める旨を伝えるのも面倒くさく、どうでもいいことに思えてきました。
 
もう何からも自由になりたいと思ったのです。