ikiune diary 日々の出来事

息畝実/イキウネミノルが、その日見たり感じたことを綴ります。

9月19日

背の高い男優を振り切った後、久々に昔のバイト先の近くを通った。かつての職場は、西新宿のビル群に囲まれ、ビジネスマン達が闊歩する。

その均質さに眩暈がし、少し吐き気もした。いつ行っても変わらない、灰色の景色。


そのあと、興奮したまま、あの演出家にメールを送りつけてやった。彼女の欺瞞を暴くために。

「あなたの身体は西新宿の高層ビル群に溶け込んで大きな壁として屹立していた。」

あの演出家は自分たちが卵の側に立っていると主張するだろう。けれど、群衆を味方につけようとするやり口が汚いだろう。
 
もうすぐ彼女たちは福島の上演に向けて上野駅を出発する。
 
また、私は懲りずにそこに降り立つだろう。もはや彼女たちを無視できない。うめ美だけでなく、あの劇団からも目が離せなくなってきた。