ikiune diary 日々の出来事

息畝実/イキウネミノルが、その日見たり感じたことを綴ります。

10月3日

福島に滞在しながら考えを巡らしています。アンティゴネーのこと、私が書いている戯曲のこと。書けない時は苦しく途中挫けそうになります。それでも何とか書き進めようと思う。その繰り返しです。

本屋に立ち寄り、本をぱらぱら捲っていたら、ブラッドベリについて書かれている次のような文章に出会った。

時間的概念としてのブラッドベリ宇宙を支配しつつある主たる症状は、この「さみしさ」という病気である。もちろん、それを「病気」とするのは、正しくないかもしれない。この宇宙にあっては、「さみしさ」を病んでいるのが常態であって、それ以外の場合は考えられないからである。あるいは、もっと言えば、我々の宇宙を宇宙たらしめているそれが、「さみしさ」とその法則性であるかもしれない。我々はその法則性と通じることによってのみ、その宇宙の深みを垣間見ることが出来るのかもしれないのである。
ともかく、空間的な概念の中にあっては、ひとつの病気であり、衰弱の表徴でしかない「さみしさ」が、時間的な概念の中にあっては、ひとつの力であり、智恵であり得ることをブラッドベリは、教えてくれているようである。

今の自分の気持ちを表しているようでもある。さみしさを私は背後に常に感じています。

最近はお金が無くなくなりました。どんどん食べない方向に向かっています。飢えと空腹との戦いです。

もうすぐ宿も追われ、野宿するのことになるだろう。しょうがない。自分で選んだ道なのだから。

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