アンティゴネー 私は憎しみあうようには生まれついてはおりません。愛しあうだけです。
クレオーン 愛しあわねばならんと申すなら、あの世へ行って亡者どもを愛すればよかろう。余の目の黒いうちは、女の思うようにはさせぬぞ。
上野で吉本ミカが、愛は重荷になるし、憎しみに化けたりすると言っていた。
そうかもしれない。多分、間違ってない。
私は、ただ、あの人を抱きしめたかった。それだけで充分だった。
なのに、、
私は、愛のためにあの人にアンティゴネーを演じさせようとした。
それがいつのまにか、あの人を、私だけのものにしたいと思うようになってしまった。
パトリオット劇場が憎しみの対象になった。