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ikiune diary 日々の出来事

息畝実/イキウネミノルが、その日見たり感じたことを綴ります。

10月30日

いわき駅から夜の八時ころに出る東京行きのバスに乗った。

 

今、新宿にいる。

 

バスに乗る前に、広野駅まで行って周辺を少し歩いた。

駅の近くに学校のような建物があったので行ってみると中学生くらいの学生の姿が窓から見えた。吹奏楽の部活動中。

体育館からも明かりが見え、声が聞こえてきた。

校庭を横切って、大きな通りに出る。車の交通量が多い。

 

郵便局を探してお金をおろす。

 

雨が強くなってきたので駅に戻る。あたりはだいぶ暗くなっていた。まだ電車の時間まで一時間以上あったがずっと座っていた。近くにある飲食店に入ろうか迷ったがあまり気がのらなかった。

そのあといわきの駅前にもどり、お酒を飲んで、バス時間を待つ。

 

東京駅に着くと11時半になったていた。

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10月29日

朝6時半発のいわき行きのバスに乗った。二時間ほどで駅まえに到着。

いわき駅周辺を歩く。通学や通勤する人たちと同じ時間帯。

それから海側の町まで出ているバスに乗った。思っていたよりも海まで遠く、料金も高い。

でも、海に向かう理由が特に何かあったというわけではない。駅周辺の図書館に行ってもよかった。

小名浜港の近くのバス停で降りて、しばらく歩くと海沿いに大きな建物がいくつもみえた。骨組みが剥き出しになっている工事現場や何種類もの旗が立っている広場がすぐ側にある。

歩いていると新しい大きな建物が目の前にあったので中に入ると水族館だった。

10人くらいの老人の団体客が中に入っていった。

 

海を横に歩く。砂浜などはないようだ。すぐそばで船が出ている。今日は空は曇っている。

 

近くに市場や土産物が売られている店が合わさった施設があったので中に入る。飲食店や資料館、子供の遊び場がある。一番端に船のチケット売り場があってたのでいってみると、あと2人乗客がいないと出航できないと言われてたので出航時間までしばらく待った。もう誰もこないかなと思っていると、直前にお年寄りの女性とその孫らしい20代前後の男性が来て出航することになった。アナウンスが鳴って船が陸から離れていく。

気分があまり落ち着かない。

船の甲板や船内をうろつく。ソファーではおばあさんと孫が静かに景色を見ていた。一時間ほどかけて船はこのあたりの湾を一周する。

昼時にお腹が空いたので、海沿いに立ち並ぶ住宅街から小道に入ってみる。

すると青や緑、ピンクの看板が出ている店が並んでいる通りに出た。一人のおばさんが近寄ってきて、何度も声をかけてくる。

この辺りは風俗街らしい。店の前に立っている人、後ろからついてくる人。

大通りに出て、バスで来た道をしばらく歩く。バスに乗り駅前に戻ると、もう午後2時を過ぎていた。スーパーで昼食を買い、駅周辺で時間をつぶした。

 

 

 

最近、アンティゴネーをまた書こうと思ってみるものの書くことができない。すぐに気が紛らさわれてしまう。そんな現状にいらついているのかもしれない。いま金銭面の問題がずっとあって、厳しい環境のなかにいる

もう無理して書くこともないと分かっているつもりなのだが。それでもやはり書きたい気持ちがある。

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10月26日

私は旅行者なのか。
 
いや、それは違う気がする。ではどう違うのか。

私はこれを旅だとは思っていない。というか思えない。
それはまだ終わってないから?
東京に戻ったらこの一ヶ月半の日々が旅であったことを実感するのだろうか。
どちらにせよ気分の問題なのかもしれない。

私は別に自分が旅行者でもいいと思っている。

取材しにきたという感じでもない。
 
 
観光が目的でもない。
 
仕事で来たわけでもない。
 
ただ、あっちこっちへ行きつ戻りつしていることは確かだ。


本当にこのままアンティゴネーを書くことを諦めるのか?
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10月21日

休めそうな場所を探していると、駅から少し離れたところにカラオケボックスがあったので、そこに入り5時まで寝る。かえって疲れた気がした。肩が凝って痛い。頭が重い。

外に出ると寒かった。

 

暖房のきいた駅の構内の椅子に座り、バスの始発までの時間が過ぎるのを待つ。

しばらくすると、となりに白いシャツに作業服のズボンを履いた中年の男と30代か40代くらいの私服の男がやってきて紙パックの酒を飲みながら仕事について談笑をはじめた。

半分眠りながらも話が聞こえてきた。

二人は久しぶりに再会したらしい。お互いの近況などを語り合い出し、その後お金の話や共通の知人が今どうなっているか、という話題に移っていった。若い方の男が中年の男にこの前、初犯がついちゃってと相談しているのが聞こえてきた。

中年の男性の方は何回もくしゃみをしていた。

 

二人の会話が気にならなくなった頃に、私もくしゃみをしてしまった。

すると中年の男性が「うつったね。ごめん!」と大きな声で声をかけてきた。

私は相手の顔も見ずにとっさに大丈夫ですと答えた。

二人はまた話だして、しばらくして去っていった。

バスに乗っているとき、私はあの男たちのことを考えた。

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10月20日

郡山に着いた。駅の前の商店街にはスーツを着た男たちが通行人に声をかけている。路上で話している若い人も多い。この辺りは繁華街のようだ。


夜の9時頃に、アパートの管理会社から留守番電話が残されていた。

至急、連絡をください」という早口の音声。

最後に家賃を払ったのがいつだったか、覚えてない。たぶん8月から払っていない。

東京に借りている部屋があったのに、福島でひとつきあまり過ごしている

もう、あの部屋に再び住むということが難しい現状にある。

 

東京、もうなんの感慨もない。

でもまだ東京にいたころは今よりましな生活をおくっていたような気もする。

もう戻れない。

誰も私の行動やこの気持ちを分かってくれる者はいないだろう。

それでいい。

 

 一ヶ月前に、いつものように、外に出かける感じで部屋を出た。留守電を聞いてそのときのことを思いだした。

今は電気とガスは止まっている。郵便物も溜まっているかもしれない。

 

雲雀さんは いつもどうり新宿にいるのだろうか。

今の私の姿を雲雀さんに見られたくはないけど。

もう会えないのかと思うと恋しくなりもする。

 

まだ泊まるところが決まってない。今夜はどこもいっぱいらしい。

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スーパーマン

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Googleのニュースを見ていると、それが遠い国のニュースを聞いているような気分になる。

 

スーパーマンが会社を辞めたらしい。マスメディアの堕落について批判をしていた。

 

何かを書くことの正義について考えている。ある批評家が正義は歴史から逃れられないと言っていた。ある歴史から生まれた正義でしかない。では翻って歴史とは何か。

 

私は戯曲を書くのをやめた。

 

大震災のあった南相馬で夢想した見果てぬ夢だった。

 

私は何を書きたかったのか。単に欲動に突き動かされていただけなのか。

 

表象されるものと作者の欲望は全く異なるもののはずだ。

 

スーパーマン。彼の書くものが正義で満ち溢れていようとも何か別の欲望に突き動かされている。

 

私が書きたかった何か。ただ、すぐに自問自答しながら、なんだか馬鹿げている、やめだやめだと思う。

 

私の戯曲はでっちあげの茶番だったのか。パトリオットを批判しながら、そのヘーゲル的父権制の二の舞を演じていたのか。

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